<最初に>
このエントリは、あくまで直父のための作業記録です。よい子の皆さんはお願いだから真に受けないでね。もしバイクが壊れても、貴方が怪我したり死んでも直父は知らんよ… と一応断っときますね。
<ここから組立>
ビニール袋でパッキングされた部品はハサミで切って取り出すことにしてる。
袋を引っ張って部品を取り出すと、こういったホチキスの針が飛んでしまう。これがもしエンジン内部に入ったら???
飛んだホチキスの針が回転センサ(ピックアップコイル)に張り付いて、マシンが不調になった実例を整備の師匠様に伺ってから、必ずハサミを使うようにしてる。
仕事でもコンタミ防止(FOD 防止)で、組立職場ではホチキスの使用や小部品のパッキングのホチキス止めは禁止にしてるよ。
写真ヘタ過ぎて良く分からないだろうけど、クラッチハブとプレッシャプレートのカム部分
黒っぽい色になってるが、摺動する部品らしく硬質アノダイズでも施されてるのか?
部品は F.C.C 製 このメーカ、国内二輪メーカ4社へのクラッチ供給はシェア100%とか聞くが、コレ独禁法に抵触しないのかね?
ベアリング付のプレッシャプレートはスプリングで押されてるが、カムに働く力があるとプレートが回転方向に動くので、スプリング当たり面はステンレス板で補強されてる。
組み込む各ディスクを積み重ねて…
オイルが塗布されていない状態で、その厚さを測る。(マニュアル指定、だからフキフキした
証拠がばっちり写ってるが、ココで直父は間違ってるよ!
実は現車のクラッチに使用されてるフリクションプレートには2種類あって、アシスト&スリッパークラッチには、そのうち1種類しか流用しない。2枚使いで、タブが薄い方のフリクションプレートは流用しない。
たまたま何の気ナシに現車のマニュアル見て気付いたよwww(あぶねー
各ディスクを重ねた時の数値は、この規定内であること。規定外の場合は特定の箇所のクラッチプレートの厚さが違うものを組んで調整することになる。
直父の場合は 43.3 mm で、規定値内なので調整は不要
コレだけの部品が不要に
ロックタイト243(中強度)を塗布して、センターナットを規定トルクで締めた。
ナット端面をステーク
ジャダースプリングやプレートを組んで
最後(一番外側)のフリクションプレートは他のフリクションプレートと取り付ける溝の位置をずらす。こうする理由は良くわからんが、クラッチの切れが良くなるのか?
これは MT-09 シリーズの普通のクラッチでもアシスト&スリッパークラッチでも同じ。他の街乗り車でもこうなってるのが多い、と整備の師匠から伺いました。
ゴムのダンパーを取り付ける。スリップ側の特性はこのゴムで決まるんだろねぇ。お高いスリッパークラッチではこの辺りが機械的に調整できるようになっとるんだろ。
クラッチスプリングを取り付ける。本数は6本→3本に減ずるが、現車よりスプリング一個あたりのバネ定数は高そう。
クラッチカバーを取り付ける。
プルロッドが「てれてれ」で杞憂した割には、ほぼ一発で取り付けられた(エヘン
レリーズの位置関係はケースのマークとレリーズのポンチマークを合わす or 合うように組む。
「カバーのカバー」の内側にはスポンジが貼り付けてある。走行音対策?
アシスト&スリッパークラッチ用のクラッチカバーは、現車とは違っており、内部に厚めのゴムダンパーがプレートで取り付けられてるものとなる。カワサキのバイク(Z650とNinja1000)のパーツリストで確認してみたら、ダンパー様のものはなかった。
クラッチが爆発wwwした時のセーフティか? クラッチから振動が出るのか? 何のためのダンパーかよくわからんのだよ。
「カバーのカバー」はパーツリストを見る限り、国内仕様の MT-09 と MT-09TRA は同じだが、輸出仕様の MT-09 こんな大仰なカバーじゃなくて、ガードみたいな小振りのもので、もっと格好いいのである。軽量化として付けてみるかwww
さて取り合えずスワップしたところで、直父の左足がまた使えなくなくなり、バイクに乗れなくなったので試乗も出来てません。(涙
もっとも試乗で必要なのはクラッチの繋がる位置の調整だけで、まさかスリッパー側が働くような走りは今後もしません、というかそういう過激な走りの時は、自分で半クラ気味にしてるんですよね、過去の経験から身体が自然に…(じゃ、このクラッチ要らねぇじゃねえかょ