前回の当会は特別公演で狂言と共演したモノで、府立文化芸術会館のホールでの公演だったので、木戸銭が高くて見に行けなかった。
今回は通常通りの3F和室での公演。
同行者 なお・ちー
桂 鈴々 「動物園」
直父二人目の女流落語家サン。雀々師の弟子。
吉坊サンの正反対を行く、女性を全面に出した落語家さん。
可愛らしい女性と言うことをさっ引くと、ただの前座サンに過ぎない。
着物の襟元が着くずれていたのが気になった。
落語と可愛らしさか…難しいね。
かの米朝師に言わせると、落語は女性のするモンではないそうだ。
笑福亭 鶴笑 「パペット落語」
番組パンフではいわゆる「モタレ(トリのひとつ前の出番)」となっていたが、深夜便の飛行機で
イラクへ慰問(!)に行かれるそうで、20時半のはるかに乗らなくてはいけないので出番変更。
イラク用のネタ(ホンマかいな?)も披露
ウチのライダーさんはNGKで一度見てるらしいが、腹抱えて笑ってた。
コレが「落語」と言えるのかはさておいて、爆笑でした。
強引に笑いに引きずり込む、そのテクニックはスゴイ!! 笑いすぎて完全に酸欠。
しかし、演者さんのHPを見させて頂くとホント頭が下がります、この人には…
当地に行かれても、くれぐれもご用心あれ…
そして笑いを忘れた子供たちに、素敵な笑顔を取り戻してあげて下さいナ。
桂 佐ん吉 「くまざわあかね新作Vol.21 お題の名付け親はあなたです その76回」
→「ブライダルプランナー」
あのパペット落語の後では、そりゃ、やり難くかろ。
原案 佐ん吉サンのブライダルプランナー版の「代書屋」
完全にパペット落語で乱れた息を整える時間となってしまった。…感想なし(爆
桂 米二 「除夜の雪」
まず前出の鶴笑ネタと、ご自身の内弟子時代の話をマクラにしてから、冬(大晦日)のしんみりとした話。
ある意味怪談話のこの「除夜の雪」は上方落語には珍しく、笑い所も少ない噺。静かに聞き入りました。
桂 紅雀 「不動坊」
出てくるなりマクラもなく、いきなり表情をパッと変え、噺に突入~
その一連の仕草だけで、一気に客を掴んで笑いに引きずり込む。
実に表情豊かで手振り身振りも大きく、さすが枝雀師直系、楽しくて分かりやすい。
顔面受傷の海老蔵ネタのクスグリもバカ受け~
終始爆笑系の噺なので、思いっきり笑わせて頂きました。
サゲは「幽霊稼ぎ人」ではない方。
ちなみにお題の「不動坊」は「不動坊火焔」という名の「講釈師=講談師」
上のサゲは、まずコレが分かってないと意味分からない。
また講釈師と分かっていても、現代では通用しないサゲ。
その辺はマクラで伏線を張っておくのが常套だが、この演者サンの場合はマクラ無くいきなりであったから、
「幽霊だけに、宙に浮いております」
というサゲで、講釈師その他、諸々分からなくてもOK
昼間、ちーは桂川でマラソン、なおは鴨川で大文字駅伝の予選会(の応援)と疲れがどっと溜まってる状態であるが、この内容では寝るヒマなど無かったようだ。(直父は、もし噺が本当につまらんかったら寝ていいで…と言ってる。
番組通りに「パペット落語」→「不動坊」と続いたら、到底体力持ちませんでした(笑
変更した番組で大正解!で大満足!の寄席でしたナ。