今回もまた一人で参加。良いとこ空いてなくて一番前に座るが、振り返ればいつになく満員御礼
桂鞠輔 「開口一番(子ほめ)」
米輔師のお弟子さんで女流落語家。入門して1年半ぐらい…
取り立てて特徴もなく、高座を努めるのでいっぱいいっぱい。
聴いてるのがちょっとしんどいなー
桂吉坊 「田楽喰い」
本日来場目的その1
この前聴いたときは、顔が少々丸くなって恰幅?が良くなっていたように記憶してるが、元の吉坊に戻ってた。
まー落語は隅々まで気が行き届いてるし、とても聴かせ上手。将来がとても楽しみな演者さん。
直父みたいな素人がどうのこうのという噺家さんじゃない。ただ、若い(30歳位)割りにあまりにも上手すぎて、早く固まってしまわないかそれが心配。
この会のトリでも良いのでは。
桂米二 「くまざわあかね新作Vol.23 お題の名づけ親はあなたです その80」→「人生ナビ」
来場目的その2
この会では新作落語をさせられる演者さんを「犠牲者」と呼ぶらしいが、世話役の米二師は立場上、その役を何度もさせられているらしい。
今回はカーナビを題材にした噺で、昨夜の夫婦喧嘩を引きずったまま、奥さんに車で会社まで送って貰う道中劇…
師匠が付けてるカーナビが当家のものと同じ反応を示すみたいで、直父と同じようなボヤキをされてたので笑えた。
お題を付けるのがとても難しくてまるで出てこず。苦し紛れのウケ狙いで「ナビ奉行」としたら、没ネタの方で紹介された(笑
桂坊枝 「がまの油」
直父初見、吉本所属。上方落語協会の情報誌「んなあほな」の編集長
演題に合わせて黒紋付袴で登場。
9/15・16日両日、新宿の「ルミネtheよしもと」での出番があるにもかかわらず、15日夜のこの寄席に出演という超ハードスケジュール(爆 真相はスケジュールの確認不足みたい。
まぁそれをネタにマクラでさんざん嘆いて、クスグリにも入れて爆笑…
噺の後半でベロベロに酔っぱらった香具師が抜群!
どちらかと言えば枝雀師みたいなようにも見えるが、師のがまの油は聴いたことがないですな(笑 脳内妄想でしたか…
年齢は直父より一つ上だが、やっぱり噺家さんが円熟味を増すのは五十台に入ってからですな。
この年代になった吉坊を聴きたいけど、あと20年か… ちょっと無理っぽいな(笑
笑福亭たま 「宿屋仇」
来場目的のその3
新作(創作)落語界では割と有名な演者さん。ポッドキャストで聴いたことがあるが、新作が結構面白かったので期待してた。
直父イメージとは真逆で、長身で痩身、顔もキリッとキツい感じ。
新作も古典もこなすヒトらしいが、う~ん、ちょっと声がデカすぎ…
お客を笑わすツボは上手く押さえてるし話芸も達者なのだが、カン高くとても大きい声が直父の頭に響いて、噺に入ってゆけずに辛かった。小拍子を使うときも、思いっきり叩きすぎでは?
演者さんは会場の大きさに応じて声の大きさなんかを調整しないんでしょうかね…
この噺の静の部分である、万事世話九郎をデフォルメしすぎで違和感大! オチに繋がらない。
他のお客さんもとてもウケてたし、確かに面白いんだが、落語としての作り込みの部分がとてもガサツに思えてイマイチだった。
直父は古典一辺倒じゃなく新作も好んで聴くが、三枝・文珍師のような角の取れた丸い新作(非古典)じゃなく、若手の角張った新作噺を好む。角張ってる分、演者により多少ガサツに感ずる面もある。
それと同じような調子で古典を演じられると、聴いてる方は堪ったもんじゃない。
その演者さんなりの古典の新しい解釈と言えばそれまでなのだろうが、新作と古典、両方掛けてるとガサツな方に引っ張られるのかね?
またとても大切な事だと思うが、寄席のトリなら噺を落とした後、頭を下げて「どうも有難う御座いました、お気を付けてお帰り下さい」なんてことを大抵言う(言わないヒトを見たことがない)のだが、それもなく、すっと下がって行ったしな…存外余裕が無かったのか?
まーいずれにせよ、ちょっとガッカリな「たま」さんでしたな。
この寄席ばっかり来てるが、見識を広める為にも、もうちょっと違う寄席にも行かねばなりませんな。まー笑えれば良いだけなんですけどね。
しかし財布の中身が…