なおは月曜は塾がお休みなので、久々に参加。
桂優々 「狸の賽」
直父の落語データベース(笑)では去年の夏頃のこの会で「牛ほめ」を聴いたことになってるが、まるで記憶にない。
名前から女流だと思いこんでたが、登場したのが男性だったのでビックリ!(爆
ちょっと早口かな?
笑福亭喬若 「野ざらし」
ずっと「野ざらし」(江戸)=「骨つり」(上方)で最後に出てくるのが戦国武将か石川五右衛門の違いだけで、内容はほぼ同じと思ってたが、直父の勉強不足みたい。
いわば第三の噺なんでしょうか?
まー笑えれば、そんなことはどうでもよいのだけどね。
喬若サンは三喬サンのお弟子さん。桂を聴くことが多いが笑福亭もナカナカで、シャンとしてた頃の6代目松鶴を聴くと本当に面白い。
直父が聴いたことのある米朝師系の「骨つり」は、大店の旦那が芸者や幇間と船遊びで魚釣りをする→幇間が人の頭蓋骨(骨)を釣り上げてしまう→幇間はその骨を寺で廻向する→その夜に若く綺麗な娘として、その骨が幇間の所にやってきて恩返しをする。
その様子を聴いていた長屋の隣の男が同じように淀川で骨を釣り上げる→でも夜にやってきたのは石川五右衛門…サゲは、はは…(各自で調べよ
喬若サンのは、長屋の女嫌いのセンセ(おそらく浪人者)が若くて綺麗な娘とよっぴきイチャイチャして長屋の隣の男が眠れず→朝、男がセンセの所に怒鳴り込んで理由をただす→センセは魚釣りで人の頭蓋骨を見つけ、ねんごろに供養してあげたら、女が恩返しに来たことを話す→男は骨つりに出掛ける→夜に骨が恩返しに来ることを想像して一人で踊ったり、自分の鼻を釣ったりで大騒動、それを見ていた他の釣り人も大笑い…
サゲは「骨(コツ)だけに、骨が折れます」
桂紅雀 「小佐田定雄新作Vol.80 お題の名づけ親はあなたです その81」→「べらべら」
前座の優々サンはの桂雀々師のお弟子さんなのだが、その繋がりか猛烈なしゃべりであるらしい雀々師のことががマクラ。そういう猛烈なしゃべりのお咲さんが主人公のこの噺。
「崇徳院」みたいに大店のいとはんの惚れたイケメンを、似顔絵3枚だけで探そうとする人捜しの噺。
最近どうも小佐田サンの噺は面白く感じんかったが、お気に入りの紅雀サンが演じたせいか、ナカナカの出来で良かった。
お題はまるで出てこず、親子でギブアップ…
直父は大店(おおたな)の娘さんを「いとはん」と記したが、噺では「とうさん」と言ってたような気がする。船場言葉習得は上方落語を聴く上で必須か?(笑
桂米二 「正月丁稚」
なおが横でじっとしてないので、それが気になって噺に入り込めず(怒
師匠も途中に出てくる和歌が出てこずトチッてた。大分前の崇徳院でも和歌が出てこなかったこともあり、ひょっとするとこの辺りがウイークポイント?
桂こごろう 「だんじり狸(小佐田定雄作)」
かなり古い小佐田サンの新作落語らしい。直父はまったくの初見。
秋ということで、この季節の「まめだ」を聴きたかったのだが、この噺も狸がモチーフになってる。賑やかな前半に比べて、後半はナカナカしんみりと聞かせる噺に変化し大変に良かった。鳴り物の使い方が秀逸。
南光師のお弟子さんのこごろうサンは来年2代目桂南天を襲名するそうな。期待するに十分な噺家さん。
小佐田サン2題で両方ともいい噺だったので、儲けもの。