海上自衛隊とロシア海軍の艦艇が共同で開催する、
日露捜索・救難合同訓練で、ロシア側の参加艦艇であるミサイル駆逐艦「アドミラル・トリブツ」と補給艦の「ボリス・ブトマ」の二艦が舞鶴港の自衛隊桟橋(北吸桟橋)に接岸。土曜の昼から2時間だけアドミラル・トリブツの上甲板を一般公開してくれるそうだ。
前夜から荒天の予報だったので、降雪では舞鶴まで行くのが辛いな~と思ってたが、朝イチで道路のライブカメラを見てみたら積雪もなかったようなので、寝てる友人をたたき起こして見学に行ってきた。
公開が始まるのが1300からなので少し前に岸壁に到着したのだが、既に長蛇の列にびっくり!
北吸岸壁の門の正面には補給艦「ボリス・ブトマ」が…
正直言って古くて錆々で汚い。さすがロシア海軍だ、金がないのがアリアリと分かるwww
民間船を徴用でもしたかのような船体だが、帰ってからググると、これでも立派な旧ソ連海軍初の本格的補給艦(給油艦)ボリス・チリキン級の6番艦だそうだ。ちなみに1978年就役だそうだから、そろそろ40歳ってことになるが、いつまで使うねん、おそロシア…
その先に係留されてるのが駆逐艦「アドミラル・トリブツ」 wikiではウダロイ級駆逐艦の6番艦で 1985年就役、やっぱり物持ちよいロシア海軍w(海自でも80年代就役の戦闘艦はザラですが…
満載排水量は8,500tとなってるので、この前に接岸してる「ひゅうが(DDH-181)」の半分ぐらいの船体規模
30分ぐらい並んで待って、ごく簡単な手荷物検査を受けてから乗船となるが、直父は4・500人ぐらい並んでた後の方。最初は45人ずつ見学させてたが、途中から200人ずつになってたよ。
見学時間は10分とか言われて駆け足、しかも勘違いして後甲板しか見なかったので、なんだかな?ってカンジだったが、乗船した途端に油臭かった(煙突から煙出てたから?)ので、こりゃ自衛艦とは違うなーって思ったのが正直なところ。
両弦にある4連の魚雷発射管も、近くに寄ってみるとペンキが超厚く塗られてて、さながら屋外に置かれてる不動の展示物のようだったよwww
露骨に吊り下がられてるエアコンの室外機にも笑ってまうw
それでも現役の戦闘艦だから、電子装備の類は手ぇ抜いてないし、最近の情勢に合わせて光学センサーもほぼほぼ装備してる。
戦車の砲塔みたいに見えるけど、ロシアの少し古めの CIWS である 30mm 6連のバルカン砲 砲口のカバーがなんともな雰囲気w センサーは別体式
開発されたのは1960年代というから、西側の CIWS の代表格 ファランクス(下はひゅうがのファランクス)より先行してる。
これはチャフ・フレア関係かなと思ったが、ググると対潜迫撃砲だって。爆雷をロケット弾として投射するらしい。
ブリッジ下には何やら前時代的ないかついミサイルランチャーが…
中身は西側のアスロックと同じで、対潜魚雷なんかをロケットで遠くへ飛ばすもの
wikiには「ミサイルは有翼の飛行機型で胴体に爆雷/魚雷を吊り下げて4連装チューブランチャーから発射され、固体燃料ロケットで亜音速飛行する。」と記述があるので画像をググってみたけど全体像は不明。実際にこの中に装備されてるのかはもっと不明だwww
コチラは今回の訓練のホスト艦である「ひゅうが」ヘリ空…(それを言っちゃイカンw
で、甲板にいた黒い外套を着てたロシア海軍将校(と思う)は愛想も良く、下船する際には、ラダーの基に立ってた迷彩服の当番兵に「ありがとー」って日本語で声掛けたら、小さな声で「ダスヴィダーニャ」って言ってくれたよ。補給艦の側弦から声掛けてくる乗組員もいたし、とてもフレンドリーな人達でした。
ただ、空モノおたくの直父にとって一番残念だったのは、フライトデッキに上がれなかったこと。格納庫のには Ka-27(対潜ヘリ)あたりが鎮座増してるのだろうけど…
岸壁での公開が終了してから、旧北吸配水池の小高い丘から当艦を見たけど、格納庫はぴっちりと閉じられておりシオシオノパー ロシアの航空機を間近で見たことがないのでゼヒとも見たかったよー ジタバタo(>
<)oジタバタ
イメージの右に見切れてるけど、砲塔の前に VLS らしきものがありますな…
ま、嘗ては日本の仮想敵国であった旧ソ連、その末裔の海軍となんで合同で訓練すんのかという疑問をお持ちの方もおられるだろうが、こういった他国との訓練で何らかの結びつき(直接的な訓練や交歓行事)を持つことが、万一の不測の事態への抑止力になる、というのが一般論であるようです。
過去、自衛艦もロシアや中国を訪問したし、米海軍主催の同盟国の大規模演習 RIMPAC(環太平洋合同演習)に、わざわざロシアや中国を招待すんのも同じ理由で御座います。
日露友好万歳~
PS
かのように近隣諸国とは可能な限り友好的にお付き合いすべし、ってのが直父のポリシーだが、いつまで経っても難癖付けてくる某半島国だけは国交断絶しても良いよ(わはは